クラッククライミングのジャミングから手を保護するテーピングテープの巻き方。ここで紹介する方法はシンハンドでも邪魔にならない必要最小限のテーピングで、傷つきやすい箇所をしっかりカバーします。

ジャミングから手を保護したい箇所
クラッククライミングでジャミングすると、下の写真の箇所がよく傷つきますね。これらをカバーする様に、登る前にテーピングテープを貼ります。

ハンドジャムで傷つきやすいのは手の甲と、人差し指から薬指の第3関節。
フィストジャムやボトミングで傷つきやすいのが指の付け根のサイドと手首近くのサイド。
そして親指の第1関節はフィンガージャムやフィストジャムで傷つきやすい所です。
テーピングテープは手で切れる38mm非伸縮

クラッククライミングのテーピングに使うテープは、手で切れる38mmの非伸縮がいいです。ドラッグストアなら大体置いてありますね。

テーピングの巻き方
必要最小限のテーピングで、傷つきやすい箇所をしっかりカバーしていきます。この方法は crackclimbing.net の iron さんに教えていただいたやり方です。
1. 指の第3関節に貼る

手のサイドまで保護するように、テープを掌の幅より数cm長めに切ります。
人差し指〜小指の、付け根の関節(第3関節)をカバーする様に貼ります。
このとき、手を猫パンチ!の形にするのがコツ。こうして貼ることでフィストのとき突っ張った感じになりません。手を開いたときシワができるのは構いません。
2. 手の甲に貼る

テープをもう1枚、先ほどと同じ長さに切って、手の甲に貼ります。
3. 小指に貼る

テープを小指の先から手首の骨の出っ張り(尺骨)までの長さに切り、片方の末端を4cmほど裂きます。

小指の付け根にテープの裂いた股の部分が来る様に、手のサイドに沿って乗せます。

テープの裂いた部分を小指の付け根に巻き付けて止めます。

テープを押さえて貼り付けます。
4. 人差し指に貼る

テープを先ほどより少し長めに切り、同様に4cmほど裂きます。

テープの裂いた股の部分を人差し指の付け根に置き、斜めに尺骨を目掛けて乗せます。

テープの裂いた部分を親指の第1関節に巻いて止めます。
手を猫パンチ!の形にしてテープを押さえて貼り付けます。
5. 親指に貼る

テープを先ほどよりもっと長めに切り、同様に5cmほど裂きます。

テープの裂いた部分を親指の第1関節に置き、斜めに尺骨に目掛けて乗せます。

テープの裂いた部分を親指の第1関節に巻き付けて止め、手を猫パンチ!の形にしてテープを押さえて貼り付けます。
6. 手首にアンカーテープ
最後に手首にアンカーテープを巻いて固定します。

テープを手首幅の4倍くらいの長さに切り(手首周り = 手首幅 × 円周率3.14)、手のひらの付け根をカバーする様に巻きます。

アンカーテープを巻くときは猫パンチではなく、手の平を開くのがコツ。手を開いたとき腱が張って手首が一番太くなるためです。テープを手の甲側まで巻くとクロスするように重なります。
7. 右手
左手が完成したら、右手も同様にテーピングします。
完成

手の平側はテープが最小限でフリクションを確保していますね。

親指からサイドにかけてもテープでしっかり保護されています。
テーピングの剥がし方
1日のクライミングが終わった後のテーピングの剥がし方です。

指の方から先に剥がそうとすると面倒です。先に手首のアンカーを剥がします。

そして手の甲の下側から捲るように剥がすとグローブのように全部剥がれます。
このとき、テーピングテープの粘着力が強くて結構痛いかもしれません。剥がすときはゆっくりと、登った直後でまだ汗をかいてる時に剥がすといいです。皮膚の弱い方は、テーピングを貼る前に手の甲にワセリンを塗ったり、粘着力の弱いキネシオテープを先に手の甲に張っておく等するといいと思います。



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