2025.5.4 甲府の兜山(兜岩)でクライミング。兜山にはいくつかエリアがありますが今回は人気のある大手門エリアへ行きました。兜山 大手門エリアはボルトのフェイスルートが多数、NPのクラックルートもいくつかあり、グレードは5.8〜5.11代が中心の初級者から上級者まで楽しめるエリアです。

アプローチは兜山登山口駐車場から登山道を30分ほど歩きます。

兜山登山口駐車場は10台ほど停められます。ここまで車でゴルフ場脇の林道を通りますが、途中に猪避けのゲートがあるので開けて通って閉めておきます。
シーズンにはかなり混んで満車になったときは駐車場上の坂道や林道途中に停めているようです。この日はラッキーなことにガラガラでした。5月に入って小川山や甲府幕岩のシーズンが始まったからですかね。

駐車場手前の登山道の看板を「岩場コース」に進みます。数百メートル歩くと分岐がありリボンが多数ついてるので、山方向に登ります。30分ほどすると登山道すぐ横に大手門エリアが見えてきます。
兜山は過去にクライマーが山火事を起こして岩場が非公開になってた経緯があり、火気厳禁です。
大手門エリアは1階と2階があります。この日は前日の雨で岩がまだ濡れていたので、2階から登ることにしました。岩場は日当たりや風通しがいいので乾きは早そうです。

一番易しい「二度あることは三度ある 5.8」でウォーミングアップ。5.8にしてはテラスからの離陸が難しく、木を使いました。
2階の岩場はスラブのように見えますが、小さいカチを拾ってくフェイスな感じですね。

「げん直し5.10a」は凹角からテラスに上がりフェイスを登るルートです。スタンスが細かいです。

「選択の自由 5.10c」は左のカンテを選べば5.10aらしいですが、ボルトがフェイス寄りで落ちると振られてビレイヤーとぶつかるので自由に選択させてくれない感じ(笑)。

「ヴァン君 5.9」は手をよく探さないと見た目より難しく感じます。中盤で凹角に入るかフェイスに出るかの選択が肝かな。
「青とブドウ色 5.10a」は左のカンテから凹角を登るルートです。高度感がありますが、ぐいぐい登れて楽しい課題です。カンテのフェイス側を登るのが「赤はワイン色 5.10c」です。

この岩の右寄りのフェイスが「薫風 5.10a」。一見簡単に見えますが登るに連れてだんだん難しくなる面白いルート。完登した時の充実感があり、人気のほどが伺えます。


「薫風5.10a」を登って後ろを振り向くと開けた展望が気持ちいい。
午後はそろそろ乾いていそうな大手門エリア1階に移動しました。

「はじめの一歩 5.10a」は自由にルート取りしていいらしく易しいのでおすすめ。クラックをずっと登っても登れますが適当なところでフェイスに出た方がボルトへのクリップがしやすいです。

「十月 NP 5.8」はクラックルート。あまりジャミングしないと聞きましたが自分は割とジャミングしました。薄かぶりで見た目より大変でした。フェイスを使った方が楽なのかな。カムセットはしやすいです。

「小春 NP 5.9」は出だしが核心で被ってます。ハンドジャムがしっかり効きますが、パワーをそれなりに使う感じで自分は登れませんでした。

「風」「林」「火山」はフェイスからクラックに向かうルートですが、右のクラックから登る「no name」2本が面白そうなのでまた機会があれば登ってみたいです。トポはROCKTOPOには載ってなくて「兜山クライミングガイド」に載ってます。

「桃色小道5.10a」を木のところまで登ってみたのですが、前日の雨の染み出しでクラック内が終日ビショビショに濡れてたのでやめました。乾いてる時にまた登りに来たいです。
兜山の大手門エリアは易しいルートから難しいルートまで多数あり、アクセスやアプローチも容易で快適な岩場ですね。まだ登ってないルートもたくさんあるので何度も来たいです。
登山口に近いところに「別田(べつでん)ドーム」という岩場もあり、そちらは初級者向けの易しいルートが多いようなので機会があれば別田ドームも行ってみようと思います。兜山の岩場は山火事で非公開になってた経緯があったためかネットにトポの情報が少ないので、「兜山ガイドブック」を購入するのがおすすめです。
Now loading...