伊豆 城山 南壁 クライミング

2025.5.5 伊豆の城山(じょうやま) 南壁にクライミングに行きました。城山は標高が低く夏は暑いのでそろそろシーズン終わりが近いですが、ゴールデンウィークは小川山や甲府幕岩が混雑しそうなのであえて城山に。この日はそれほど暑くなく空いてる城山で快適にクライミングできました。

城山 南壁
城山 南壁

城山にはいくつか岩場がありますが、南壁はアプローチが近く初級者向けのルートが多いためか人気があります。岩質は凝灰岩で、南壁は小さなカチやポケットを拾ってくスラブが主体の岩場です。

城山登山口前
城山登山口前

城山へのアクセスは、車で中部横断道の大仁中央ICを降りて城山登山口前の駐車場に停車。満車の時は写真の奥のお墓を過ぎたゼブラゾーンに停めているようです。

城山登山口から登山道を登ります。南壁まで15分ほど。

城山登山道 南壁の分岐
城山登山道 南壁の分岐

登山道を10分ほど登ると分岐の看板があるので、クライミングルートの方へ向かうと数分で南壁に着きます。

城山 南壁
城山 南壁

アプローチから着くのがこの辺り、南壁の一番広い壁。この日は天気がよく少し暑いですが、取り付きは木陰なので涼しい。これが夏になると壁が熱したフライパンのようになりとても登れません。適期は秋から梅雨に入る前までですね。

ボルトは整備されていてボルト位置も良く、大半がケミカルアンカーに打ち替えられてます。終了点もしっかりしていますが、残置カラビナがなくラッペルリングでの結び替えが必要な終了点もあります。マルチルートはラッペルリングがない終了点もあるので念のため捨て縄があった方がいいでしょう。

以下、南壁の易しいショートルートを中心に紹介します。

城山 南壁 ホームボーイ5.8
ホームボーイ5.8

広い壁の向かって左端の岩が数段積み上がってる辺りにあるのが「ホームボーイ5.8」。南壁で一番易しいルートだと思います。1ピン目の下にRCCボルトがあるルートです。ボルト直登が難しければ左の窪みに巻くとより易しくなります。上部の立ってる壁が怖いかもしれません。「ホームボーイ」は西南カンテの1ピッチ目としてもよく使われているようです。

城山 南壁 アミーゴス5.9
アミーゴス5.9

「アミーゴス5.9」は「ホームボーイ」の2本右のルート。5.9ですが辛めで、核心が数箇所あって緊張する場面が続きます。

「アミーゴス」の1本左のルート「グラシアス5.9+」はこれよりもっと辛めです。

「アミーゴス」の1本右のルート「アナザステップ5.9」は逆に甘めです。「とんとん拍子5.8」より易しいかも。中盤の少し立ってる壁が核心かな。

城山 南壁 とんとん拍子5.8 / バトルランナー 5.10b
とんとん拍子5.8 / バトルランナー 5.10b

南壁の広い面の右寄り、ハングした岩の中央左寄りに向かうのが「とんとん拍子5.8」。辛めの5.8。「バトルランナー 5.10b」の1ピッチ目でもあります。「バトルランナー」に向かうときは木が生えてる左のテラスの終了点まで登りますが、シングルピッチではハングした岩の終了点で切ります。木の辺りまで行くとロワーダウンのとき50mロープでは足りなくなります。

城山 南壁 ブルースカイ5.9 / フルハムロード 5.10b / 鎌形ハングルート 1P目5.10a
ブルースカイ5.9 / フルハムロード 5.10b / 鎌形ハングルート 1P目5.10a

ハングした岩の中央右寄りに向かうルートが「ブルースカイ5.9」。辛めでハングの乗越が核心です。ホールドが見えないのでオンサイトだと難しいのではないでしょうか。

城山 南壁を横から見たところ
城山 南壁を横から見たところ

南壁を横から見たところ。70度くらいでしょうか。

城山 南壁 ジプシーマリー5.10a / ブラッディマリー5.11c / タナバタのタナボタ5.10c / ロング・グットバイ5.10b / ボルサリーノ5.11b
ジプシーマリー5.10a / ブラッディマリー5.11c / タナバタのタナボタ5.10c / ロング・グットバイ5.10b / ボルサリーノ5.11b

南壁の広い面の右側。「ジプシーマリー5.10a」は辛め。「タナバタのタナボタ5.10c」「 ロング・グットバイ5.10b」は比較的登りやすいかも。

城山 南壁 仰げば尊し5.10d
仰げば尊し5.10d

南壁の右側のルーフのあるところ。ロープのかかってるルートが「仰げば尊し5.10d」。ルーフのあたりは難しいルートばかりですが、更に右(東南壁)の方に行くと、「スクールゾーン5.10c」「フレンチ・カンカン5.10b」や人気のルート「ハートルート5.11a」があります。

マルチピッチルートや他のエリアも含めると城山にはたくさんのルートがあり、自分はまだまだ登れないルートばかりで一生遊べそうです。何度も来たい岩場ですね。