小川山 烏帽子岩左稜線

2025.6.28 小川山の烏帽子岩左稜線を登りました。烏帽子岩左稜線はグレード5.8、18ピッチのアルパインチックなクライミングルートです。梅雨はどこへ行ってしまったのか、この日は天気が良くて暑かったですが、他のパーティーはほとんどなく快適に登れました。

烏帽子岩左稜線 12ピッチ目ハンドクラック5.7
烏帽子岩左稜線 12ピッチ目ハンドクラック5.7

金峰山林道の車止めを過ぎた辺りから西俣沢を渡渉。水量は少なかったようで石を渡って濡れずに渡渉できました。

西俣沢を渡渉
西俣沢を渡渉

今日は4人なので2人ずつ組んでつるべで登りました。前半は写真撮るのを忘れてたので写真少なめです。

烏帽子岩左稜線 何ピッチ目か忘れた
何ピッチ目か忘れた

烏帽子岩左稜線はグレードは易しいですが、岩が脆くてアルパインチックな感じです。本によってルートやピッチの区切りが微妙に違ってて、4ピッチ目あたりもルートが曖昧でしたが、登りやすいルートを選んで切りやすいところでピッチを切れば外れることはなさそうで、ルーファイは分かりやすいですね。

烏帽子岩左稜線 何ピッチ目か忘れた
何ピッチ目か忘れた

9ピッチ目の怖いトラバースのピッチを手前のチムニーから30m繋げたところロープの流れが悪かったので、途中のリングボルトで一旦ピッチを切ったほうが良さそうです。

烏帽子岩左稜線 11ピッチ目。奥にハンドクラック5.7が見える
烏帽子岩左稜線 11ピッチ目。奥にハンドクラック5.7が見える

頂上付近は廻り目平を一望できて眺めがいいですね。リッジのアップダウンやトラバースは中間支点をうまく取らないとフォローが初心者だと危なくなります。今回は全員登れるメンバーだからかお構いなしな感じでしたが。

烏帽子岩左稜線 12ピッチ目ハンドクラック5.7をリード
烏帽子岩左稜線 12ピッチ目ハンドクラック5.7をリード

12ピッチ目のハンドクラック5.7をリードさせてもらいました。少し右上してますが傾斜は緩く登りやすかったです。

烏帽子岩左稜線 12ピッチ目の上から。廻り目平を一望
烏帽子岩左稜線 12ピッチ目の上から。廻り目平を一望
懸垂下降点から15〜18ピッチ目。写真中央のチムニーのラインを一番奥の18ピッチ目まで降りたり登ったり
懸垂下降点から15〜18ピッチ目。写真中央のチムニーのラインを一番奥の18ピッチ目まで降りたり登ったり

いよいよ核心、最終ピッチのチムニー5.8です。
登るのに背中を使うのでザックをどう荷上げするかですが、ピッチが20mなので、ロープ1本ならロープの中間にフォローが繋がって末端にザックを繋げて後から引き上げる、もしくはロープアップして上のロープの末端を降ろして荷上げする、など色々やりようがありますね。

今回は2組なので先行組のフォローにロープを引いてってもらって4人分のザックを荷上げ。自分もリードしたいので荷上げの後にロープを落としてもらいました。

烏帽子岩左稜線 18ピッチ目チムニー5.8。先行組に荷上げ用のロープを引いてもらう
烏帽子岩左稜線 18ピッチ目チムニー5.8。先行組に荷上げ用のロープを引いてもらう

続いて自分も18ピッチ目チムニー5.8をリード。広めのスクイズチムニーでレッグバーとアームバーが楽に決まる幅で、さくさく登れます。グレード甘めな感じ。

残置ハーケンにクリップしてから体の向きを変えるのがちょっと大変ですが、チムニーで向きを変える基本の方法通りにやればOK。

烏帽子岩左稜線 18ピッチ目チムニー5.8をリード。チムニーからフェイスに抜けたところ
烏帽子岩左稜線 18ピッチ目チムニー5.8をリード。チムニーからフェイスに抜けたところ

フェイスに出て、チムニーを無事に完登できました。

カムはキャメロット#0.3〜#4を1セット持っていきましたが、#4はなくても大丈夫でした。チムニー登りが不安なら#4もあると良さそうです。ロープはシングルロープ50mを使いました。ピッチを繋げると流れが悪くなるので60mは要らないですね。

下山は歩いてトレースをたどります。再び西俣沢を渡渉して無事戻れました。

帰りは清里方面に向かい、141号線沿いの「観音坂食堂」でカツ丼を頂きました。値段もお手頃で、美味かったです。

清里141号線沿いの「観音坂食堂」でカツ丼
清里141号線沿いの「観音坂食堂」でカツ丼