アイスクライミングやフリークライミングでトップロープを繋ぐのに便利な、ちょっと変わった結び「シープシャンク・ノット」の結び方。

シープシャンク・ノット(Sheepshank knot)とは、本来はロープを縮めるための結びで、羊の脛に似ているのでシープシャンクと呼ばれます。
緩めると簡単に解けてしまう結びですが、ここで紹介するシープシャンクノットは、カラビナで結びの両端を接続することで強固な結びにします。強いテンションが掛かった後やロープが凍結してもエイトノットより簡単に解けるため、特にアイスクライミングでトップロープをハーネスに接続するのに向いています。
ただしシープシャンク・ノットをクライミングに使うのはまだ一般的ではなく、一部のガイドやアイスクライマーにしか知られてないようです。
シープシャンク・ノットの結び方
まず、ロープをクルクルクルッと巻いて輪を3つ作ります。

3つの輪の重なり方を上下入れ替えます。

中央の輪を左右に引っ張って左右の輪に通します。本来のシープシャンク・ノットはここまでですが、クライミングで使うシープシャンク・ノットはここからが肝心。

引っ張り出した輪の両端を、安全環付きカラビナでガッチャンコ。

結びをギュッと締め上げて、シープシャンク・ノットが完成。結びの形をよく見ると、クローブヒッチ2つが立体的に組み合わさった構造になっています。

さらに末端処理、カラビナ2枚を互い違いに掛けて強化します。

トップロープで登るとき、2枚のカラビナをハーネスのビレイループに接続します。

シープシャンクノットは、カラビナで両端を接続することでクローブヒッチ2つが立体的に組み合わさった構造になり、強い結びとなります。
そして立体的な構造のため結び目の中でロープ同士が密着せず点で接しているので、墜落で強いテンションが掛かってもエイトノットの様にキツく締まることがありません。アイスクライミングで結びが凍結しても、ロープを簡単に解くことができます。
ただしシープシャンクノットには次の様なデメリットもあります。
- 一般的でない謎の結びに命を預けるのが不安
- 一見して結びが合ってるか間違ってるか分かりにくい
- カラビナが必要
シープシャンクノットが普及しない内は、結びを確実にできる経験者が、よく知れた身内だけで使うのが良さそうですね。
Now loading...
Now loading...