車の冬山対策とスタッドレスタイヤ購入方法

冬山登山に行くときの車の寒冷地対策と、スタッドレスタイヤのお得な購入方法やタイヤ交換方法のお話です。

冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)と金属チェーンを装着
冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)と金属チェーンを装着

車の冬山対策

厳冬期の冬山登山に車で向かうとき、車が寒冷地仕様ならいいのですが、寒冷地仕様でない場合、色々凍結しないか、エンジンがかからなくならないか心配ですよね。冬期登山に行くことがあるなら、寒冷地対策として事前に次のような準備をしておきます。例えば八ヶ岳の冬なら-20℃までの対策をしておけば大丈夫だと思います。

  • LLC(ロングライフクーラント、冷却水)を濃くする
  • 頻繁に行くなら防錆塗装
  • バッテリーは弱ってきたら交換
  • エンジンオイルはそのままでOK
  • ウォッシャー液を濃くする
  • 雪用ワイパー
  • 防水シートカバー

LLC(ロングライフクーラント、冷却水)

LLC(ロングライフクーラント、冷却水)が凍結しないように、濃いめのLLCに交換しておきます。LLCは一度交換したら7-10年くらい交換しないので、購入時や車検時などにディーラーに頼んでやってもらいましょう。

防錆塗装

寒冷地を走ると融雪剤(塩化カルシウム)が車の下回りにたくさん付きます。防錆塗装は、融雪剤によるサビや腐食を防ぐために車の下回りにする黒色のコーティングです。冬山にたまにしか行かないなら不要だと思いますが、自分は冬は毎週のように寒冷地に行いきます。車を長持ちさせたいので、念のため車検のときに防錆塗装してもらいました。

効果を維持するには数年毎にやる必要があります。防錆塗装をしていても冬山から帰ってきたら下回りの洗車をして融雪剤を洗い流します。

バッテリー

バッテリーは標準のもので大丈夫だと思いますが、寒冷地では性能が下がります。古くなってきたり弱ってきたら早めに交換しておきましょう。

エンジンオイル

エンジンオイルは数値が低い方が低温時の性能がいいみたいですが、寒冷地でも標準のオイルで十分のようなので特に変える必要はないと思います。

ウォッシャー液

ウォッシャー液は凍結しないように-20℃以下まで大丈夫なウォッシャー液に入れ替えます。これは自分でも簡単にできますね。

ワイパー

ワイパーは雪用ワイパーに替えると降雪時にいいみたいですが、自分は普通のワイパーでとりあえず間に合ってます。

防水シートカバー

冬に限りませんが、防水シートカバーがあれば、登山後の雪だらけや泥だらけや汗臭いウェアのままでも防水シートカバーを車のシートにかけて座ればシートが濡れたり汚れるのを防げます。シートの数だけ車に用意しておきましょう。前部座席用と後部座席用の防水シートカバーを購入します。

冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)購入

冬が始まるまえに、冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)と金属タイヤチェーンを揃えましょう。

  • 冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)
  • 金属タイヤチェーン
  • スコップ、テムレス、毛布など

冬タイヤはどこでどんなのを買えばいいか、どこで付け替えるかなどが問題ですね。よく分からなければ近所のカー用品店にお任せで頼めば簡単です。しかしオフロード車やSUVだとタイヤが大きいので冬タイヤも高額になります。

できるだけ安くしたいなら、ネット通販で安いタイヤを探します。自分はカーポートマルゼン(楽天市場店)で購入しました。定番はブリヂストンのBLIZZAKですがネットでも結構お高いので、自分はお手頃な値段で性能もそこそこ信頼できそうなグッドイヤーのICE NAVIを気に入って買ってます。

ただしネットで購入するとなると、届いたタイヤの交換をどこですればいいか悩みますね。購入する前に、近所でタイヤ持ち込みでタイヤ交換してもらえるお店を探しておきましょう。

冬タイヤを初めて購入するときはアルミホイール付きで4本購入します。合わせてナットも購入します(純正ナットは適合しないことが多いので)。タイヤやアルミホイールのサイズは、通販サイトや車の説明書に書いてあるのでよく読んで適合サイズを調べてから購入しましょう。

ホイール付きの冬タイヤが届いたら、ナットと一緒に、冬の始まり前にお店に持ち込んで、タイヤの「履き替え」をしてもらいます。タイヤ交換にはタイヤのみを交換する「組み替え」とホイールごと交換する「履き替え」があるので間違えないようにしましょう。冬タイヤはホイール付きで保管しておき、冬になったらホイールごと交換する「履き替え」をします。

冬タイヤの履き替えで外した夏タイヤ(ホイール付き)は次の春まで保管しておきます。家に保管場所がないときは、お店のタイヤ保管サービスを利用するといいです。

金属タイヤチェーン

冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)のみだとアイスバーンや雪の坂道で滑ることがあるので、金属のタイヤチェーンを2本購入しておきます。亀甲型が横滑りしにくいです。ジャッキ不要の取り付けが簡単なタイプにします。アイスバーンや坂道などスタッドレスタイヤでも滑るときに装着しますが、前輪と後輪のどちらに着けるかは車種によって違うので、車の説明書を読んでください。

スコップ、テムレス(ゴム手袋)、毛布などは、雪道で車がスタックしたときなどに使います。

冬タイヤが劣化したら

冬タイヤは4-5年経ったら溝が減ってなくてもゴムが固くなってきて滑りやすくなるので交換します。ネット通販で買う時は、タイヤだけ4本買って、お店でタイヤの「組み替え」をしてもらいます。古いタイヤは処分してもらい、新しいタイヤをホイールにつけてもらって、ホイールバランス調整をしてもらいます。