ダブル・フィギュア・エイトノットをハーネスに綺麗に結ぶコツ(末端処理も美しく)

ハーネスにロープを結ぶダブル・フィギュア・エイトノット。何度結んでも綺麗に結べず、「8の字のロープに沿わせて」って教わってやってみても、8の字の途中で逆になってねじれたり、綺麗に結んだつもりが裏返すとなんか凹んでて対称になってない・・・

そんなダブル・フィギュア・エイトノットを、ハーネスに綺麗に結ぶコツを写真で分かりやすく説明します。

ダブル・フィギュア・エイトノットをハーネスに綺麗に結ぶコツはズバリ、


「8の字のロープの上を沿わせる」

です!

「外側を沿わせる」でもなく「内側を沿わせる」でもなく、「上を沿わせる」って覚えると綺麗に結べます。以下、写真で順を追って説明しますね。

まず、ロープの1mのところにエイトノットを作って、末端をハーネスのタイインポイントに通します。ここまでは問題ないですね。

ロープの1mのところにエイトノットを作ってハーネスのタイインポイントに通す

ここからが重要。ロープの末端を8の字のロープに沿わせて通していくのですが、8の字のロープの上側(自分側)に重なるように沿わせていきます。

8の字(青い線)の上側に沿わせていく(赤い線)
8の字(青い線)の上側に沿わせていく(赤い線)

さらに続けて8の字のロープの上側に沿わせていきます。

8の字(青い線)の上側に沿わせていく(赤い線)
8の字(青い線)の上側に沿わせていく(赤い線)
8の字(青い線)の上側に沿わせていく(赤い線)
8の字(青い線)の上側に沿わせていく(赤い線)
ダブルフィギュアエイトノットの完成
ダブルフィギュアエイトノットの完成

続けて末端処理のオーバーハンドノットを作ります。
末端処理も綺麗に結ぶコツがあります。それはロープの自然な流れの向きに巻いていくことです。
下の写真の赤い線のように、エイトノットから出てきたロープの流れの向きそのままにくるっと巻きます。

末端処理はロープが自然に流れる向きにくるっと巻いて結んでいく
末端処理はロープが自然に流れる向きにくるっと巻いて結んでいく

くるっと巻いた輪に末端を通してオーバーハンドノット(末端が長い場合はダブルオーバーハンドノット)を作ります。

くるっと巻いた輪に末端を通してオーバーハンドノット(またはダブルオーバーハンドノット)を作る
くるっと巻いた輪に末端を通してオーバーハンドノット(またはダブルオーバーハンドノット)を作る

最後にぎゅっと締めて、末端処理もエイトノットにくっつけて完成。隙間もねじれもない美しいエイトノットができました。

ダブル・フィギュア・エイトノットと末端処理の完成
ダブル・フィギュア・エイトノットと末端処理の完成

結びを裏返しても変な凹みや隙間もなく、対称的できれいなエイトノットになっています。

裏返してもきれいなエイトノット、末端処理も密着している
裏返してもきれいなエイトノット、末端処理も密着している

綺麗な結びは、ロープ同士が密着して強いフリクションを発揮し、強い結びとなります。美しいエイトノットでクライミングを安全に楽しみましょう。