写真展『富士山のある風景』 2015年1月10日(土)ー2月15日(日)に向けて準備中です。この日は、展示する写真をマットに貼り付けて、フォトフレームに額装しました。
写真のサイズはA3ノビとワイド六つ切り。A3ノビは平面性を保つため裏打ちシートに貼付けます。
長期保存ができるように、写真は印画紙に焼き付け、紙やテープなどは素材が中性または弱アルカリ性のものを使いました。
これは折り紙でやっこさんを作ってる訳ではありません(^^;
写真の四隅をマットに固定するアイテムです。
準備するもの
写真が波打つのを防止する裏打ちシート。印画紙の裏に貼付けます。四つ切り以上のサイズには必要になってきます。
額装専用のテープ。このテープで写真をマットに固定します。中性紙と弱アルカリ性の糊が作品の酸化を防ぎます。
手の脂が写真につかないように、薄手のゴム手袋をした上から綿の手袋をします。
マット張り付けと額装のために準備するものは以下の通り。
- 額とマット
- 写真のプリント
- 裏打ちシート
- 額装テープ
- 中性紙
- ハケ
- 薄手のゴム手袋
- 綿の手袋
- 三菱鉛筆 Hi-uni 5B以上
- カッター、定規、ハサミなど
一番お金がかかるのは額とマットと写真のプリントです。今回の写真展は点数が十数点と少なめですが、それでもン万円かかってます。
マットはブックマットとオーバーマットの2種類がありますが、今回はオーバーマットを使っています。
裏打ちシートと額装テープはAmazonやネットショップで購入できます。
中性紙は四隅の三角に使ったり、作業中に写真を保護する合紙に使います。長期保存をうたった上質の用紙が中性紙を使っていたりします。
ハケはあった方がいいです。作業の間、常に額や紙等をハケではらって塵やホコリが入らないようにします。文房具店や画材屋さんに売ってます。
鉛筆はサインに使います。詳しくは後述します。
ワイド六つ切りの吊るし留め
まずはワイド六つ切りのマット貼付け。このサイズの裏打ちシートがなかったので、吊るし留めにしました。
印画紙の裏から、上部2カ所を額装テープでマットに固定します。こうすると重力で印画紙がピンと張って平面性を保ちます。印画紙は水分を吸って伸び縮みするので、下部は固定しません。
印画紙の位置を決めたら、写真の隅に重しを載せて印画紙が動かないようにし、額装テープで上部2カ所を留めます。
鉛筆で写真の裏にサインをします。マジックやペンは時間が経つと変色したり写真を痛めるかも知れませんが、鉛筆なら長期間の保存ができることが実証されてるので、鉛筆を使います。
しかし写真の裏はツルツルしていて普通の鉛筆では書けません。STABILO(スタビロ)の鉛筆がいいらしいのですが、近所の文房具店にはなかったので、色々なメーカーの鉛筆を試して写真の裏に書ける鉛筆を見つけました。三菱鉛筆のHi-uni 5Bならツルツルした写真の裏にもちゃんと書けました。
蓋を閉めて額装の完成。ワイド六つ切りくらいまでの小さい写真は簡単ですね。次のA3ノビはちょっと大変でした。
A3ノビの裏打ち、マット貼付け(コーナー留め)、額装
写真をコーナー留めするアイテムを作ります。中性紙を幅3cmにカット。
さらに7cmの長さに切ります。
写真のように三角に折ります。
今回はマットの内寸がぎりぎりで印画紙が隠れる部分が5mmしかなく、そのままでは紙が見えてしまいます。そこで、折ったところを幅3mmにハサミで切りました。
そして一番神経を使う裏打ち。印画紙を裏打ちシートに貼付けるのですが、一度貼るとやり直しが効かないので、間に塵や気泡が入ったりシワにならないように注意します。説明書どおりにやったら綺麗にできました。貼付けてる最中は撮影する余裕なんぞないので作業の写真はありません(^^;
裏打ちした印画紙をマットに置いて位置決めしたら、四隅に三角の紙をセットして、額装テープで固定します。
鉛筆で裏打ちシートにサインして、蓋を閉めたら出来上がり。
裏打ちシートの貼り方。この通りにやれば綺麗に貼れます。
なんとか数枚、額装できました。年末にまた残りの写真を焼いて額装します。
写真展『富士山のある風景』 2015年1月10日(土)ー2月15日(日)
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