ワイドクラックでくるぶし保護 アンクルプロテクター vs テーピング

ワイドクラックに足を突っ込むとくるぶしがよく傷つきますよね。クラック用クライミングシューズのTCプロならミドルカットでくるぶしを保護してくれますが、自分の足には合わず。アンパラレルのクラック用シューズ アップライズPRO が自分の足に合っていて履いてるのですが、ローカットなのでくるぶしが傷ついてしまう。そこで、テーピングやアンクルプロテクターでくるぶしを保護できるか試してみました。

くるぶし保護 アンクルプロテクター(左)とテーピング(右)
くるぶし保護 アンクルプロテクター(左)とテーピング(右)

一番お手軽なのはテーピングテープによるくるぶし保護。初めは足首にテーピングテープを一周巻いてましたが足首がちょっと窮屈なので、テーピングテープを短めに切って、くるぶしだけに貼り付けるようにしました。足首の動きが制限されることなく、くるぶしを保護してくれます。クライミング中に剥がれることもありませんでした。

テービングテープでくるぶし保護
テービングテープでくるぶし保護

このテーピングテープによる保護で十分なんですが、貼るのを忘れて登攀中に気づいて手遅れってことがよくありました。そして薄いので、くるぶしや足首を岩に積極的に押し付けるのは躊躇してしまいます。

そこで他の方法を色々探したところ、シンギングロックからクライミング専用のアンクルプロテクターが出ているのを見つけたので、購入して試してみました。

シンギングロック アンクルプロテクターを広げると写真のような形。装着はゴムバンドを足裏にかけてベルクロテープで止めてから、シューズを履きます。

singing rock シンギングロック アンクルプロテクター
singing rock シンギングロック アンクルプロテクター

アンパラレル アップライズプロ と組み合わせて装着してみました。フィット感はよく、ローカットのクライミングシューズなら何でも合いそうです。足裏のバンドも邪魔になる感じはしません。

アンクルプロテクターを装着
アンクルプロテクターを装着

アキレス腱の部分は伸びるようになっていて、足首の動きを妨げることはありません。ベルクロテープがやたら長いですけど、足首がものすごく太い人がいるのでしょうか?切っちゃっていいかな?

アンクルプロテクター装着 踵側
アンクルプロテクター装着 踵側

自分の足首は細い方ではないと思いますが、ベルクロテープをいっぱいまで締めてちょうどいいくらいです。ワンサイズなので足首が細い人だとダブついちゃうかもしれません。

アンクルプロテクター装着 前側
アンクルプロテクター装着 前側

アンクルプロテクターを装着してワイドクラックを登ってみたところ、すごくいいです!くるぶしは当然保護してくれますが、テーピングよりもしっかりしているため、くるぶしや足首を岩に押し付けて積極的にジャミングに動員できるので、ムーブの幅が広がります。しかも足首が暖かいので冬でも足首が冷えません。TC PRO使いはこんなズルしてたのかー(笑)って感じです。

そしてアンクルプロテクターのいい点は、色んなクライミングシューズと組み合わせられること。フリクションが欲しいワイドクラックなら柔らかいソールのシューズと組み合わせる、なんてこともできちゃいます。クライミングシューズと分離しているのでTC PROよりも足首の柔軟性が高いです。

登山前にクライミングシューズの中にアンクルプロテクターをしまっておけば、着け忘れることもありません。またはアプローチのときからアンクルプロテクターを着けたままアプローチシューズを履けば、草木や蛇や虫からも足首を保護してくれそうです。

アンクルプロテクターを着けているクライマーはまだあまり見かけませんが、TC PROやジェネレーター等のミッドカットシューズじゃないワイドクラッククライマーには、アンクルプロテクターは超おすすめです。