2023.7.23 中央アルプスの千畳敷カールに詰める沢、中御所谷 西横川を遡行。西横川は遡行グレード2級で本谷より易しい。
バスに乗りロープウェイ駅から降りたらすぐ入渓点、大きな岩や直登できる滝が連続、水が綺麗でスケールの大きな沢を登り、最後は千畳敷カールに出てロープウェイで下山というとても楽しくて快適な沢登りを楽しめた。
![中御所谷 西横川 気持ちのいいナメ](https://blog.muraq.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/58f8276949322c5332963e45de737c4a-768x1024.jpg)
この日は天気が不安定なせいか、菅の台BSは空いていて待たずにバスに乗れた。しらび平駅で降りてしらび橋から入渓。
![中御所谷西横川は一つ一つの岩が大きい](https://blog.muraq.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/f15b208c80867553e614d8976686881d-768x1024.jpg)
岩は大きく、花崗岩はフリクションがあるが苔も多少ある。ソールは自分がラバー、他のメンバーはフェルト。ラバーがいい箇所、フェルトがいい箇所がそれぞれあったが、どちらでも登れる。
![奥に30m大滝が見えてきた](https://blog.muraq.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/6e4fb386277d91712a2f23f443a2332b-768x1024.jpg)
![大滝手前の小滝](https://blog.muraq.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/76103c8e4d74a1ecb7a540c24d422845-768x1024.jpg)
ロープは大滝を含め4箇所程の滝で出した。プロテクションはハーケンのアングルを2回、キャメロット#0.4を2回使用。残置ハーケンは全く見当たらなかった。中間支点が取れそうな木やピナクルもなく、リスや小さいクラックのみ。ロープを出すならハーケン(特にアングル)は必須。
![中御所谷 西横川 30m大滝](https://blog.muraq.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/47b6c9c9ec888e0a7461d372344fc09e-768x1024.jpg)
30m大滝は水線すぐ横の岩を登りだしたが、見た目より意外と登りにくく落ちたら危険なので自分だけそのままフリーで登ってロープを出した。滝の落ち口付近は終了点が取れず、腰がらみも不安定なためさらに20数m上の岩で確保したので50mロープでギリギリ足りないくらい。
右岸のテラスまで巻いてからロープを出した方が登りやすいと思う。
![中御所谷は小滝でもスケールが大きい、安全のためしっかりロープを出す](https://blog.muraq.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/ac0c17428f13dcfec956a19d8b8c6260-768x1024.jpg)
直登できる5-10m程度の滝や大きな岩が最初から最後まで連続する。水は冷たくてシャワークライミングが気持ちいいが、曇りだったのでハーケンを打つときは寒くなってちょっと辛かった。
![中御所谷 西横川 気持ちのいいナメ](https://blog.muraq.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/58f8276949322c5332963e45de737c4a-768x1024.jpg)
最後の二股の手前の滝は右岸のガレから高巻きしたが、ガレから沢に戻るトラバースが意外と大変でロープを出したので、滝を直登した方が楽だったかもしれない。
西横川から長谷部新道への詰めは分かりにくい。2530m付近で沢がザレて登りにくくなってきたら、右岸の草付きに入ると虎ロープが隠れていて長谷部新道に出る。
![千畳敷カールのお花畑、奥にサギダルの頭と宝剣岳](https://blog.muraq.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/da62bb211ab6a39e75a6169c07dcd4e3-1024x768.jpg)
長谷部新道はトレースはあるが少し荒れていて草木が茂り、小さい虫が大量に飛んでいて口の中に入ってくる。1時間ほど進むと千畳敷カール。お花畑と宝剣岳の展望が出迎えてくれる。このまま宝剣岳に登っても面白いが、今回は早めに切り上げてロープウェイで下山。