南アルプス・甲斐駒ヶ岳を源とする尾白川の鞍掛沢〜乗越沢を遡行した。
鞍掛沢〜乗越沢はアプローチも下山路も長く遡行時間はそれなりにかかるが、滝は登りやすく、水量の多い沢、滑滝、日向山からの景色を色々楽しめた。
日向山の矢立石登山口駐車場は満車だったので少し下の路肩に駐車。矢立石から錦滝方面の林道を数十m行くと穴場の駐車スペースがあったので次はそこに停めるのが良さそう。
林道終点まで1時間半ほど歩く。途中に冬にアイスクライミングできる錦滝、ベータルンゼ、ガンマルンゼがある。トンネルを3つ越えると、対岸に刃渡り沢が見え、林道終点。下降点から急傾斜を降りて尾白川へ入渓するが、フィックスロープがかなり痛んでるので体重を預けないほうがいいかも。
本谷は水量が多く岩も大きい。前日の雨でかなり増水していて渡渉点が限られるので、先を見てどちらの岸を行くか見極めが必要。流れが強いところは肩を組んでスクラム渡渉した。岩は苔が少なめの花崗岩でラバーソールがよく効く。
夫婦滝は残置ハーケンあり。ロープなしで登れたが、フェルトだと滑るかもしれない。
鞍掛沢出合から鞍掛沢へ。綺麗なナメが続く。鞍掛沢もかなり増水していて滑滝の一つは水流で登れず巻いた。
乗越沢の出合は分かりにくいようで、前のパーティーが鞍掛沢を行き過ぎ戻って来ていた。乗越沢出合の滝は、増水していて水線は登れず、苔も付いていてラバーだと滑るのでロープを出して滝の右側を登った。残置ハーケンは見当たらなかったので小さいカムがあるといいかも。脇の木でも支点が取れるが水線から外れると苔で滑る。
乗越沢は登れない滝は巻き道がはっきりしている。大滑滝は苔が多くてめちゃくちゃ滑りそうなので巻いた。フェルトなら登れるかも。
巻道は沢山の大きなアザミが生えていて棘が痛い。ズボンや長袖も貫通してくる。沢沿いを登れるだけ登り笹薮もまっすぐ詰めると鞍掛山のコルへ。遡行はトータル5時間半かかった。
稜線のトレースはしっかりしている。駒岩から日向山へ。
日向山の山頂は白い砂の大地で眺望がよく、木陰でのんびり昼寝してから登山道を下山。
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